訪問看護・介護分野なら「福祉住環境コーディネーター」

訪問看護・介護分野なら「福祉住環境コーディネーター」

訪問看護・介護分野における環境整備で役立つ資格としておすすめなのが、「福祉住環境コーディネーター」です。どのような資格なのか、詳しく見ていきましょう。

福祉住環境コーディネーターとは

福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障がい者が自宅で安全かつ自立した生活を送れるよう、住環境をコーディネートするための知識を学べる資格です。東京商工会議所が認定している民間資格で、3級から1級まであります。自宅での看護や介護を必要とする人に大きな影響を与える住まいの整備に関して、重要な役割を担います。

学べること

資格を取得することで、専門的な知識を基にした住環境の整備が可能になります。例えば、高齢者にとっては少しの段差でも大きな負担となり、大きな事故につながることも少なくありません。そこで、福祉住環境コーディネーターは身体の状態や生活環境、本人やご家族の要望を聞き取った上で、改善の提案を行います。また、専門的な知識を学ぶことで、施設で改善が必要な部分を発見できるようになります。患者にとってのリスクや今後の生活に関する不安を取り除くための環境整備を実施する際に役立ちます。

求められること

福祉に関わる分野で働く人の多くが福祉住環境コーディネーターを取得しています。患者のプライベートな部分に接する機会が多いため、誠実な対応を心がけなければなりません。患者本人やご家族からの要望を汲み取るためのコミュニケーションスキルも求められます。

資格の合格率

福祉住環境コーディネーター合格率は、3級が40~60%、2級が30~70%を推移しています。きちんと勉強すれば、比較的合格しやすい資格です。出題はマークシート形式で、公式テキストで学ぶ知識と、それを理解した上での応用力が問われます。過去問題もあるので、公式テキストと併用しながら傾向と対策に取り組みましょう。

役立つ場面

この資格を取得することで、訪問看護・介護分野で活躍できます。また、退院後の患者のケアに関する知識も学べます。病院で働く場合でも、退院後のことに関して不安を抱える患者に対する精神的なケアを実施できるようになります。

資格の将来性

福祉住環境コーディネーターの資格だけで、転職が有利になることはないかもしれません。しかし、すでに看護師資格を持っているなら、訪問看護・介護分野に転職する際に効果を発揮します。社会全体の高齢化が進み、現在は国民の4人に1人が高齢者です。こういった状況の中、安心して日常生活を送るための提案ができる福祉住環境コーディネーターは、これから多くの現場で求められるようになるでしょう。以下に、東京商工会議所の公式サイトを紹介します。興味のある人は参考にしてください。

東京商工会議所検定サイトイメージ

近年需要が伸びている分野