環境整備の基本を押さえる

環境整備の基本を押さえる

環境整備の基本を学んで業務に活かしましょう。毎日取り組むことだからこそ、基本を忘れてはいけません。

重要な要素

環境整備における重要な要素は、空気、明るさ、音、においです。これは、ナイチンゲールも看護の基本的な要素として提言しています。加えて、患者が過ごしやすい生活の場を与える意識を持たなければなりません。患者は、治療が終われば日常生活に戻っていきます。そのため、入院中であっても日常生活を感じられる環境を整備することで、入院生活と日常生活のギャップを最小限に抑えたまま退院できます。
例えば、ベッドから見える位置に時計やカレンダーを置き、時間や日付をいつでも確認できるようにします。患者自身が日時を判断できるようにすることで、せん妄予防にもつながります。壁にホワイトボードがある場合は、その日のスケジュールなどを書き込むのも効果的です。また、「その人らしさ」を表すものを置くことも大切です。患者が作ったものや好きな写真など、治療に影響しない範囲で用意するといいでしょう。

患者の立場になって考える

環境整備において重要なのは、患者の立場になって考えることです。ベッド周りの環境は、そこで過ごす時間の多い患者と、終始動き回っている看護師とでは考え方が異なるかもしれません。また、それぞれの患者によっても考え方は異なります。そのため、患者ごとに十分な配慮をして環境整備に取り組まなければなりません。

環境の変化に合わせる

患者と看護師が接する時間だけでなく、患者が過ごす全ての時間を快適な環境に保てるようにしなければなりません。例えば、季節や部屋の位置によって窓から入る日光の状態は変わります。患者にストレスを与えないように、時間帯によってはカーテンで調整するなどの工夫が求められます。

患者の状態に合わせる

患者の状態は日を追うごとに変化していきます。寝たきりの状態から歩行が可能になった際には、ベッドの高さを調整しなければなりません。患者の現在の状態を正確に見極めながら、環境整備を実施しましょう。また、不要なものがあれば、放置するのではなく片づけましょう。病室は治療の場でもあるので、いざという時に治療体制に移れるよう、整理整頓しなければなりません。

常に安全な状態を保つ

環境整備には、患者の安全が保たれるような配慮も求められます。特に重要なのは、ナースコールの位置です。何かあった時に、患者がすぐにナースコールを押せるようにしておかなければなりません。また、転倒や転落のリスクを考慮して、ベッド柵の位置の調整、障害物の排除、床の状態の確認などが必要です。

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